国語指導の基本方針
国語はどう勉強したらよいかわからないといった声をお聞きしますが、国語の力をつけるには体系だった学習が必要です。「国語力」すなわち「読解力」は、他の教科の学習の土台となるものでできるだけ早い時期に一定のレベルに達していることが望まれます。算数の文章題などでも、読解が弱いと伸び悩む原因となりかねません。
それではどうやって国語力を伸ばすか?
とにかくたくさん文章を読めばよいということではありません。当教室では、以下の手順をふみながら、着実に国語力のアップを図ってまいります。
① 基礎となる言葉の数を増やす。
ことわざ、慣用句などももちろん大切ですが、「ひるむ」「たたずむ」「あどけない」「すげない」「いそいそ」といった語句をしっかり理解していることも実は読解の前提としてとても大切です。これらの語句は、小学生が日常生活で自然に身につけられるものではないため体系だって継続的に増やす必要があります。当教室では、これらの語句を実際に使ってみる学習もとりいれております。また、環境問題や文化について取り上げた文章を理解するうえでは、理科、社会の知識も不可欠です。国語の授業で理科や社会の話題をとりあげていけることが当教室の強みです。
② 文章の組み立て、話の進め方を理解する。
文章は、説明文であれ物語・小説であれ、話の進め方には法則があります。キーワードとなる表現、言い換えの法則、つながりの法則の3つを理解することで読解力は飛躍的に向上します。
③ 選択問題の仕組みを知る。
国語の選択問題は、けっしてフィーリングで答えるものではなく「客観性」で決まるものです。是非とも客観的に答えを選択する手順を身につけてもらい、国語に自信をもってほしいと思っております。
④ 記述問題
記述問題には大きくわけて3タイプありますが、まずタイプを見分けることです。次にタイプに応じてするべき作業手順にしたがって解答することです。なにか書けば点数がもらえるということではありませんので、できるだけ早い時期に手順を習得してほしいと考えております。
⑤ 速読練習
上記①~④を行いつつ、一定量の文章を一定の時間内に読む速読タイムをもうけております。速読といってもとにかく速ければよいというわけではありません。話の展開を追いつつポイントをはずさないことが重要です。小学生は順応性が高く、訓練を重ねていくことで理解するスピードが高まっていきます。ひいては他の教科の学習にも効果を発揮していくものです。